<アジェンダ>
1.DXのおさらい/2025年の崖
2.「守りのIT」を取り巻く課題
3.モダナイゼーションとクラウドマイグレーション
4.これからの「守りのIT」で必要なもの
◇DXのおさらい/2025年の崖
まずはDXのおさらいとして、DX推進ガイドラインでの定義をご提示しながら、ご説明いたしました。
デジタル技術は目的、用途によりに分けられるかと思います。AIやIoT、ビックデータを利用したIT利活用といった「攻めのIT」と、業務効率化やコスト刺す減のためのシステム化といった「守りのIT」です。
現在、多くの国内企業において、IT予算はほぼ保守案件に充てられています。
このような現状の中、ユーザー企業にとってはデータ活用不足や、データ紛失・流出リスクの高まり、ベンダー企業にとっては最先端デジタル技術を担う人材確保や、受託型業務からの脱却に対する課題など、放置シナリオが懸念されます。
シナリオを放置してしまった場合に陥るのが、「2025年の崖」と言われています。この崖を乗り越えるには、システム刷新を集中的に推進する必要があるとお伝えしました。
◇「守りのIT」を取り巻く課題
「守りのIT」を取り巻く課題として、”技術面”・”コスト面”・”体制面”の三項目があるかと思います。今回はこの中で”技術面”と”コスト面”にフォーカスしてお話しました。
まず技術面については、古いレガシー技術が使われていたり、独自技術を使用したアプリケーションの存在していたり、他システムとのデータ連携が想定されていないといったことがあげられます。
一方、コスト面においては、ハードウェアの老朽化やメンテナンスコストがあげられます。
◇モダナイゼーションとクラウドマイグレーション
この課題を切り抜けるキーワードとして、モダナイゼーションとクラウドマイグレーションをお話しました。
古いアーキテクチャの課題としてモノシリックな設計や、開発効率の悪さがありますが、アーキテクチャを新しく(モダナイゼーション)することで、マイクロサービスアーキテクチャの利用や、開発効率の高まりに繋がります。
また、オンプレミスからクラウドへの移行(クラウドマイグレーション)をすることで、ハードウェア老朽化との決別や、拡張性の向上を図ることができ、運用コストの削減が可能です。
しかしクラウドに移行するだけではメリットは小さく、モダナイゼーションと合わせ、必要なものからクラウド移行していくこと、そして移行後のクラウドネイティブを検討することが必要となります。
◇これからの守りのITに必要なもの
最後に、RESTful Webサービスやクラウドネイティブ、アジャイル手法など、これからの守りのITで必要なものについてお話しました。
開発技術、開発環境、開発手法それぞれの観点から必要な技術、手法があげられますが、これらは「攻めのIT」においても必要となってきます。
カサレアルではそれらの技術、手法修得の支援として、アプリ開発エンジニア向けのクラウドネイティブ人材の育成や、アプリケーションアーキテクチャのモダナイズ、PoC開発技術支援を行っています。
「攻めのIT」への予算が取れない場合でも、守りのITを放置せずに取り組み、「攻めのIT」に必須となるスキルや経験を身に付けることは可能です。
効率的に技術修得をする手段として、カサレアルへの研修委託をご活用いただければ幸いです。