新入社員研修

ソフトバンク株式会社様 社内システムの内製化とAI駆動開発の推進へ ~実践的なコミュニケーションを重視した新入社員研修~

ソフトバンク株式会社様 社内システムの内製化とAI駆動開発の推進へ ~実践的なコミュニケーションを重視した新入社員研修~
INDEX目次

この事例のポイント

課題・要望
  • 社内業務システムの内製化方針に伴い、新入社員に対して配属前から実践的な開発スキルとチーム開発の経験を身につけさせる必要があった。
  • AIを活用した生産性向上を目指す中で、単にツールを使うだけでなく、AIとの正しい協働プロセスやモダナイズに対応できる基礎力の習得が求められていた。
提供サービス
実施期間
  • ソフトバンク様向けにカスタマイズした新入社員研修
    • カリキュラムはこちらをご覧ください
  • 2026年5月11日(月) 〜 7月14日(火) のうち44日間
効果
  • Webアプリケーションをゼロから作り切る演習を通じ、主体的に取り組む姿勢と「やりきった」という大きな自信が醸成された。
  • 同期同士でわからないことを放置せず積極的にコミュニケーションを取る文化が醸成され、チーム開発における「人との協働」の重要性を体感できた。

インタビュイーご紹介


ソフトバンク株式会社
技術統括 ビジネスシステム開発本部 人材開発室
澤谷 毅 様


AIを活用した内製化を目指し、配属前から養う「現場で活きる開発力」

カサレアル:
まずは、技術統括 ビジネスシステム開発本部のミッションや、今回の研修実施に至った背景・課題についてお聞かせください。

ソフトバンク 澤谷さん:
当部は社内向けのIT組織で、主に社内向け業務システムを開発しています。現在は内製化の方針のもと、社員全体の開発力を高め、AI駆動開発によって生産性を向上させる取り組みを進めています。また、システムのモダナイズというテーマも掲げており、人材育成もこの方針に沿って計画しています。
そうした背景から、新入社員が現場配属される前段階で、基本的な開発スキルとチーム開発の経験を身につけておく必要があると判断しました。そこで、Webアプリケーション開発の一連のプロセスをひととおり体験できるカリキュラムとして研修を企画・実施しました。

パッケージの適用ではない、育成像に寄り添うパートナーシップを評価

カサレアル:
貴社にはさまざまな研修受講の選択肢がある中で、カサレアルを選んでいただいている理由や決め手は何でしょうか?

ソフトバンク 澤谷さん:
カサレアルとは長年のお付き合いがあり、過去の実績から講義内容に非常に満足していることが前提にあります。
その上で一番の決め手は、弊社のニーズに柔軟に対応していただける点です。既定のコースをそのまま選んで組み合わせるというよりは、「今回はこういうことを実現したい」というリクエストに対して、内容や日数を調整しながら一緒にカリキュラムを作り上げてもらっている感覚があります。そのパートナーシップを非常に高く評価しています。

講義スタイルとAI活用の課題 – 対面だからこそ得られたリアルな気づき

カサレアル:
今期は動画 + 講義という研修スタイルの工夫や、事務局としての澤谷様によるサポートなど特徴的な運用となりましたが、受講者の様子や印象的だった点をお聞かせください。

ソフトバンク 澤谷さん:
私自身が現場に入り受講者の様子を見ていましたが、新入社員同士が対面で集まり、協力し合いながら課題に取り組む姿勢が見られたのは良かった点です。
一方で、動画講義の運用には難しさも感じました。社員の反応が見えづらく、学習進捗の個人差や時間配分の調整といった課題が浮き彫りになりました。今後は予習として動画を活用し、その後に講師の対面講義を組み合わせるなど、受講者の様子を対面でフォローできる割合を増やすスタイルが良いのではないかと感じています。
またAI活用に関しても、受講者が頼りすぎてしまう側面が見受けられました。受講者自身が試行錯誤するなかで「コード生成はすべてAIに任せればいいと思っていたが、実際はそうではない」と気づく場面もあり、単にツールを使うだけでなく、AI駆動開発のプロセスやプラクティスを正しく身につける重要性を改めて実感しました。

「わからない」を放置しない文化醸成 – 若手の主体性を引き出す成功体験

カサレアル:
研修を通して、受講者様の雰囲気やマインド面でどのような変化を感じられましたか?

ソフトバンク 澤谷さん:
主体性が強くなったと感じています。わからないことをわからないままにせず、積極的に発言したり質問したりする雰囲気が自然とできていました。
また、チームで助け合いながらひとつのWebアプリケーションを最後まで開発し切ったことで、「やりきった」という大きな達成感と自信がついたのではないかと思います。

AI時代だからこそ価値がある、人と人とが共創する「集合型モノづくり研修」

カサレアル:
最後に、今後の人材育成の展望と、研修の意味に迷われている他社様へのメッセージをお願いいたします。

ソフトバンク 澤谷さん:
全社的に社員のスキル底上げがテーマになっており、現スキルの可視化および、キャリアパスとスキル向上をセットで実施していく計画です。また今後はさらにAI駆動開発が中心となっていくため、研修カリキュラムも時代に合わせて進化させていきたいと考えています。単なる言語習得にとどまらず、設計やテスト、コードレビューといった工程をより重視した内容にし、現場のニーズもヒアリングしながらブラッシュアップしていく予定です。
今はAIを使って自己学習もできる時代ですが、開発という営みは人と人とのコミュニケーションによって成り立つものです。受講者が集まり、同期のつながりを作りながらチームでモノをつくる楽しさを最初に経験することは、エンジニア人生において非常に重要な糧となります。集合型での実践的なモノづくり研修は、いまの時代であっても間違いなくやる価値があると思っています。