レポートあり

「インテックのDX実現に向けた育成方針」 ~PoCで終わらせない組織作りの軌跡~

「インテックのDX実現に向けた育成方針」 ~PoCで終わらせない組織作りの軌跡~

デジタルトランスフォーメーション(以下DX)への取り組みは扱う技術の変化から 
"これまでとは異なるスキルセットの人材育成"が必要となりお悩みの方が多いかと思います。 

また、収益化に結びつく目処がたたずに投資の二の足を踏んでいる企業も多いのではないでしょうか。 

今回のWebinarはカサレアルの研修も導入いただいているインテック様をお呼びし、2018年に設立したDXソリューションセンターのお取り組みについてお話しいただきます。 

カサレアルからはDX時代に対応した最新の技術研修をご紹介します。
DX実現へのヒントの詰まったWebinarとなります、ぜひご参加ください。

第一部 インテック  阿戸 信則様、中島 碧莉様

インテックでは、DX時代の顧客ニーズに応えるため、 自社でも「一般消費者向けのサービス開発」などこれまでにない領域のビジネスを始めています。 
その過程で顧客体験を理解するためには、サンプルを作成し評価をもらいながら 改善し続けることが重要だと体感しました。 
この時代の変化に適応し、さらなる価値を提供するため、インテックでは育成方針を 「フルスタックエンジニアを目指す」からシフトし新たな方針を掲げています。 

本WebinarではDX時代に刷新したインテックの"育成方針"と、その方針を掛け声で終わらせず、各組織で実践してもらうための検討経緯、工夫についてお話しさせていただきます。

第二部 カサレアル 新津 佐内

カサレアルは20年間に渡り様々なプログラミングの言語研修を提供してまいりました。 
2015年頃までSI事業者中心だった顧客層も、ユーザー企業の割合が増え、 "事業創出としてのIT"というキーワードを肌で感じております。
この状況を鑑み昨今では、DX時代に対応した技術研修の開発・提供に注力し 2017年には、モダンなアーキテクチャをアジャイル形式で学ぶ新人研修の提供を開始し、 2020年からはクラウドネイティブ環境におけるライフサイクル全般を、  ツール連携を通して習得する「クラウドネイティブ道場」の提供を開始しました。 

本Webinarでは各研修の概要、開発秘話をお話しさせていただきますので、自社内での技術者育成のヒントにして頂ければ幸いです。

第三部 パネルディスカッション インテック × カサレアル

Webinar中にいただいた質問等をもとにDX時代の人材育成についてディスカッションします。


対象者

  • 情報システム部のご担当の方
  • デジタルトランスフォーメーション(DX)推進ご担当の方
  • 現場で実際にDXプロジェクトに携わっている方
  • 経営者の方

視聴方法

動画視聴方法は、お申し込みいただいた方へのみご案内させていただきます。
お申し込み後、ご案内メールが届かない方はお手数ですがお問い合わせください。

ご注意

  • 本セミナーのお申込受付が完了したお客様の個人情報(会社名、氏名、メールアドレス)は、共催企業である株式会社インテックに提供致します。
  • Wi-Fi環境など高速通信が可能な電波の良い所でご視聴ください。Zoomのシステム要件について、より詳細な情報は、こちらをご参照ください。
  • 申込フォームにご登録いただいたメールアドレスでZoomに登録させていただきます。Zoom参加可能なメールアドレスでお申し込みください。


イベント概要

イベント名
「インテックのDX実現に向けた育成方針」 ~PoCで終わらせない組織作りの軌跡~
開催日時
2020年12月09日(水) 11:00 〜 2020年12月09日(水) 12:00
開催場所
ZOOM

申し込み

イベント終了

開催日時

申込締切

イベント終了

当日の様子

カサレアルが提供する”クラウドネイティブ道場”を導入いただいた、株式会社インテック(以下:インテック)より阿戸様・中島様にお越しいただき、インテックの育成方針や各組織で実践してもらうための工夫についてお話いただきました。
またカサレアルからは、DX時代に対応した2つの技術研修をご紹介いたしました。

インテックのDX実現に向けた育成方針 ~PoCで終わらせない組織作りの軌跡~

クラウドやアジャイルなど新技術の導入や全社のアーキテクチャのレビューを担当されている阿戸様、エンジニア職向け育成企画・運営を担当されている中島様からお話いただきました。

インテックのDXの取り組み

インテックでは2018年4月に、既存顧客に対してはIT部門から事業部門へと窓口を広げる役割を、新規顧客に対しては新規ビジネスの立ち上げを共同して行う役割を担う部署として、”DXソリューションセンター”を新設されました。
DXソリューションセンターは当初、RPAとアーキテクトを揃えた技術部署でしたが、2020年からはよりDXを実現するために、コンサルティングも含まれるようになっています。

Webinarでは、DXソリューションセンターでのサービス開発への取り組みとして、東京都多摩市と提携し実証実験した、子育て世代向けのアプリをご紹介いただきました。

インテックでは、お客様企業内で利用する基幹システムの開発をメインに行っており、デザインよりも動作の正確性を優先した開発をされてきましたが、利用者が一般ユーザーであるサービス開発では、動作の正確性よりもデザインを優先した開発が求められ、開発プロセスだけでなく、システムの評価基準でも変更が必要になりました。

また開発現場では基幹システム、サービス開発に関わらずクラウドを導入されており、プロセスや体制を変更されてきました。

インテックがこの様に変革に対して柔軟に対応できる理由のひとつに、育成方針があるのかもしれません。

インテックの育成方針と方針検討の経緯

インテックでは人事本部だけでなく、各スタッフ組織も社員の育成施策の企画・実施を行っています。

DXの実現に向け、ベーシックな教育体系の他、①モード2(迅速性・柔軟性・スケーラビリティを重視するデジタルビジネスのためのIT)人材、②データ分析・活用人材、③フロントエンドの分野に注力されています。

これら3つの分野のうち、今回は①モード2人材の育成についてお話ししていただきました。

モード2の人材育成については、部署の異なる阿戸様・中島様が協同して検討チームを組み、検討されてきました。

ここで阿戸様は、DXやモード2には定義が多くあるという難しさや、様々な有識者の意見をまとめるという難しさを体験されたとおっしゃいます。

DXやモード2に必要と言われるフルスタックエンジニアについて、一般に「担当範囲が広くまた各技術にの技術レベルが高いこと」とされますが、一方でそのようなフルスタックエンジニアを育成するために、エンジニアへ長期間研修を受講させることは容易ではありません。

そこでインテックはまず、「担当範囲を広げること」に舵切りをされました。

シフトした育成方針

「担当範囲を広げる」という育成の目的は、開発期間を短縮し顧客価値を向上することであり、「一分野を深堀するより開発プロセス全体を体験する」「知識よりも実践として手を動かすことを重視する」という方針を打ち出されました。

方針を決める議論は往々にして拡散しがちですが、インテックでは「方針の決定者を決める」ことで短期間で方針を決めることができた、と阿戸様はおっしゃっていました。

決定された育成方針と技術要素をもとに、研修企業を探された中で、”CI/CDやクラウド移行を短期間で実践できる研修”を検討していたカサレアルへお声がけをいただきました。

”フルスタックエンジニア”や”即戦力”などのこだわりを、社内で調整していくよりも、重視したい事項をもとに育成方針をシフトすることで、短期間で検討を行うことができ、育成の第一歩である研修の実施が可能になったと阿戸様はおっしゃっています。

組織的取り組み

実施する研修が確定した際、研修参加者が既に決まっている場合もありますが、確定後に参加者を募る場合も多いかと思います。

インテックでも、研修参加者の募集が課題となりました。

阿戸様はご経験から、DXは技術者だけの問題として捉えることで人貸しの仕事が増えてしまったり、技術者だけの育成ではDX案件が始まらないといったリスクを考えられたそうです。

そこで各事業部の管理者へ育成方針を説明し、対象者選出の際は「実践プロジェクト」もあわせて選定してもらうことで、研修と現場の両輪で行う長期的な育成が可能になりました。

DXにデジタル技術は必須ですが、予算作成や顧客交渉、企画など様々な担当者が連携し合うことで案件が始まると、阿戸様はおっしゃいます。

DXを実現するための一つの取り組みとして、育成方針についてお話いただきましたが、インテックはそれに留まらず組織的な取り組みを目指されています。


カサレアル研修開発記 ”現場で活かせる”の探求

カサレアル 新津からは、DX時代に対応した研修についてお話しました。

カサレアルでは、DX時代に起こった変化として「ビジネススピードの変化」があると考えております。

また「ビジネススピードの変化」を実現するための前提の変化として、①アジャイルやDevOpsといった”プロセスの変化”、②クラウドサービスやアーキテクチャといった”環境の変化”、③役割意識やゴール設定といった”エンジニア意識の変化”が必要だと考えます。

これらの変化をどのように研修に取り込んでいくか、カサレアルの考えをお伝えしました。

カサレアルでは様々な技術、ツールの研修を提供しておりますが、プログラミング等個別のテーマを扱う研修に前述の3つの変化を取り込むことは困難です。

そこでプロセスや環境全体、考え方を身に付けることができる研修として開発した、2つの研修をご紹介しました。

アジャイル形式で学ぶ新入社員研修

従来の新人研修では、十数年前と変わらない技術が採用されている場合や、開発支援ツールが使われていない場合が多くあり、新入社員研修のカリキュラムと実際の開発現場の問題意識に乖離が生じています。

この問題を解消するため、カサレアルはアジャイル形式で学ぶ新入社員研修を開発しました。

アジャイル形式で学ぶ新入社員研修のポイントは、①近年主流のアーキテクチャーで幅広いテクノロジーを学ぶことができる点、②開発支援ツールを活用して開発プロセスを実践できる点、③自ら調べ、考え、試行錯誤しながら学び取る力を身に付けられる点にあります。

ポイント①について、JavaのWebアプリケーション アーキテクチャではなく、フロントエンド(SPA)・バックエンド(RESTful Webサービス)・データベース(MySQL/PostgreSQL)の3つに分けた構成にしています。

ポイント②について、従来のウォーターフォール形式の開発プロセスではなく、アジャイル形式のスプリントでの開発プロセスを採用しています。

ポイント③について、新入社員の方々には、Web資料の調べ方やその資料の検証、ディスカッションをしながらの課題へのチャレンジ、仮説・検証プロセスの経験などをしていただきます。

新入社員研修についてより詳細に知りたい方は、ぜひこちらをご覧ください。

クラウドネイティブ道場

クラウドネイティブのキーワードとして、「クラウドサービスの利用」「コンテナ技術の利用」「プロセス改善・自動化」は重要だと考えております。これらのDX時代に必要なプロセス、環境の変化を現場エンジニアが修得できることを目的に、カサレアルが開発したのが”クラウドネイティブ道場”です。

クラウドネイティブを支えるツールやサービスは多岐に亘り、どこから手を付けるべきか、どの組み合わせが良いか分からないといった問題はよくあります。

”クラウドネイティブ道場”では、カサレアルで作成したモデルケースを通じ、DevOps環境の構築から運用といった全体像のイメージを掴んでいただきます。まずは全体像を知りそこから深堀する、というインテックの育成方針と同じ考え方です。

”クラウドネイティブ道場”のモデルケースは、開発現場で広く利用されている/され始めているツールを採用しています。

また採用したツール群を、受講者の方々がイメージしやすいユースケースでシナリオに落とし込むことで、学習効率の向上や知識の定着を図っています。

「ビジネススピードの変化」を実現するための前提の変化として冒頭で3点お伝えした中で、カサレアルでは③エンジニア意識の変化が最も重要だと考えております。

基盤構築やアプリ開発といった役割の枠を外した、これからの企業の情報システムのあり方として求められる考え方も、”クラウドネイティブ道場”で学ぶことが可能です。

Webinarでは、コース開発の苦労話や、コースの概要もお話させていただきました。

”クラウドネイティブ道場”のコースの概要を知りたい方は、ぜひこちらをご覧ください。


パネルディスカッション・Q&A

最後に阿戸様・中島様・新津よるパネルディスカッションを行いました。
またWebinar中に様々なご質問をいただきましたので、パネルディスカッションの内容とあわせてご紹介いたします。

Q1.    インテックへ、DXを曖昧な理解のまま進めると具体的な育成方針を決められないと思うが、推進側のメンバーの方は別途研修や勉強を実施されたのか?

A1.    (阿戸様)メンバーそれぞれDXを理解しているが、解釈は異なるため「リードタイム短縮」という方針を統一して改めて必要な技術や育成の進め方・順番を学習している。阿戸自身は実際に研修受講もした。

Q2.    DX問わずアジャイル、DevOpsの考えが特定の領域で有効なことは分かるが、DX対応の何がアジャイル、DevOpsを必要とするのか教えていただきたい。

A2.    (阿戸様)お客さまはDXで何をしたらよいのかというレベルで相談をいただく。打ち合わせにはコンサルが伺うが、その場でプロトタイプやデータ分析のサンプルを見せることで考えが具体化する。
さらにいただいたご意見を踏まえて翌週にプロトタイプがバージョンアップしているとお客さまのモチベーションが上がる傾向があると思う。こういったところにもアジャイルは有効と考えている。

(新津)DXにおいては、市場のニーズに応じて、ビジネスモデル自体も変化させていく必要がある。ビジネスモデルはたいてい何らかのITシステムと紐づいているため、ITシステム側が迅速に変化に対応できなければ、新たなビジネスモデルを試すチャンスも失われてしまう。
そのためにも、ITシステムのスピードアップを図るためにアジャイル、DevOpsといったものが必要になってくると考える。

Q3.    インテックへ、本部長と握る際に「実践できるプロジェクトも決める」という内容があったが、インテックでは各部署においてDX案件が既にあったということか?それとも育成のために案件を見つけてきたのか?(これからDX対応していく企業では都合よくそういった案件はないので)

A3.    (阿戸様)ご指摘のとおりDX案件がすでにあることは少ないのでそれぞれの本部で担当するお客さまやビジネスにあてはめて話をしていく。DX案件を作っていくイメージ。

Q4.    クラウドネイティブ道場のコースはカスタマイズ対応は可能か?

A4.    (新津)カスタマイズ事例がいくつかある。オープン開催のものではなく、一社様向けの対応となりますので、お問い合わせ等でご要望をいただけると良い。

Q5.    DXのためにフルスタックエンジニアが重要とのことだが、フルスタックエンジニアは本人のたゆまぬ努力によってのみ生まれるものだと思っている。
そのためには、対象となるエンジニアには一時的ではない高いモチベーションを持ち続けてもらわねばならず、それが実現できないためにフルスタックエンジニアが生まれてこない。これを研修により実現できるのか知りたい。

A5. (阿戸様)ご指摘の通り本人の努力が重要という認識。したがって、組織としては本人の方向性にあった仕事や環境を作る必要があると考えている。
こういった認識合わせにはコミュニケーションが必須だが、研修や育成方針も認識合わせに効果があると考えている。
もし、いま担当している仕事が本人の方向性とマッチしなくても育成のイメージがあえばモチベーションを維持できることもあると思う。

(新津)仰る通りフルスタックエンジニアを育成することは容易ではない。最終的な目標としてフルスタックエンジニアを目指しつつも達成できる人は一握りだと思う。

クラウドネイティブ道場ではフルスタックエンジニアを育成することは目的とせず、まずは、フルスタックの対象となる領域を広く浅く体験し、全体像を把握することを目的としている。
ウェビナーでもお話したが、クラウドネイティブの世界はツール・サービスが膨大であり、時代の変化による栄枯盛衰も激しいのが特徴。
個人のエンジニアがすべての範囲をカバーするのは限界があると考えている。

そういった意味では、クラウドネイティブ道場を受講いただくことで個人でのフルスタックを目指すことの難しさを認識し、チームとしてフルスタックの対応を目指すほうに意識を向けられるきっかけにもなるかと思う。



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申込締切

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