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今までの中で一番自分の興味があった部分が知れた研修でした。DockerやKubernetes周りはまだまだ理解を深めたいと感じているので、今後も研修を受ける+自主勉強を続けたいと思います。
「クライアント運用管理ソフトウェア SKYSEA Client View」や「営業支援 名刺管理サービス SKYPCE」など、パッケージ製品の開発・販売でその名が知られるSky株式会社。実は、パッケージ製品の他にも幅広い開発実績と技術力をもとに、クライアント企業・団体向け業務システムやカーエレクトロニクス、医療機器など、様々な分野においてシステム開発をしています。要件定義から設計、開発、検証、運用保守までのサービスをワンストップで提供し、日本全国22箇所にわたる拠点で事業を展開しています。
様々なお客様へサービス提供する中で、クラウドネイティブ関連の技術をすでに取り入れ、社内教育も進めていた同社ですが、2023年度からはその一部をカサレアルと実施しています。
すでに取り入れ始めていた技術研修をカサレアルと実施することになった経緯を伺いました。
カサレアル
はじめに、貴社が掲げているエンジニアの育成方針や、構想されている育成計画がございましたらお聞かせいただけますでしょうか。
Sky(岩本さん)
常に技術が進化していく中、生成AIやクラウドの重要性が今後も長く続くことが予想され、単純作業をするだけのプログラマーはこの先危機感を持たなければいけないと感じています。クラウドにおける開発・運用の効率化は自動化だけでは難しいと感じており、若いうちからシステムアーキテクチャをしっかり理解して提案ができる、そして実践もできる「提案型エンジニア」を育成していきたいと思っています。
弊社は年功序列ではなく、実力が認められる風土です。若くてやる気のある社員が多くいるため、研修を通してスキルを底上げすると同時に、様々なやり方や技術が世の中にはあるということを知ってもらいたい、多様な視点を提供したいという強い想いがあります。
カサレアル
「学生人気企業ランキング」で常に上位におられる会社としてさすがですね!若手育成に対する強く温かい想いを感じます。
カサレアル
システムインテグレーターやソリューションベンダーは、事業会社と比較し、クラウドネイティブ領域の知識習得が遅れ気味であると指摘される中で、貴社は早い段階から、モダンな技術やCNCF(※)のTrailMapにあるようなクラウドネイティブ関連技術の一部を導入されていたと伺っております。
導入された経緯、導入されていた技術や、現場でどのように活用されていたかをお聞かせください。
※クラウドネイティブ技術を推進する非営利団体であるCloud Native Computing Foundationの略称
Sky(岩本さん)
開発の依頼を通じて様々なお客様と接する中で、最新の技術に触れることが多くありました。サービスの初期段階の提案、アーキテクチャの構築から支援までの依頼を受けることが多く、スケーリングや冗長化、分散開発、運用などトータルでサポートできることから、クラウドネイティブ領域の技術を導入しようと思いました。
Kubernetesを活用して、大規模ECサイトの構築をする機会があり、ユーザー情報管理、テナント管理、商品管理、売上・決算管理などの処理をマイクロサービス化することから始めました。開発を進める上で、現場のメンバーがいいなと思う技術を知り、詳しく学ぶきっかけになったと思います。
カサレアル
そのような新しい技術の導入や取り組みの中で感じられていた課題や、技術習得に対する想いにはどのようなものがあったのでしょうか?
Sky(岩本さん)
モダンな技術をまずは身につけさせたいと感じておりますが、業務を行いながらだと、なかなか深める機会がないことを課題と感じておりました。業務を抱えながら、若手社員が自分でキャッチアップする環境を作ることが難しく、まずは会社として扉を開く機会を提供したいと思い、外部研修を取り入れることになりました。
以前は外部企業を招き、個々のサービスや技術に特化した研修を実施していたSky。2023年度からカサレアルにご依頼いただくようになった理由を伺いました。
カサレアル
まずは会社として扉を開く機会を提供したいという想いがあった中で、弊社研修を選んでくださった理由をお聞かせください。
Sky(岩本さん)
クラウドネイティブ領域の技術研修を探したときに、カサレアルが有名だったのでまずはお声がけさせていただきました。
基礎知識や予備知識があることを前提とした研修が多いかと思いますが、弊社は予備知識がない、開発経験が浅い若手メンバーが多く、研修のレベル設定に悩んでいました。カサレアルは、そういった相談をする中で、若手メンバーにスタートラインを合わせていただくなど、親身になってカリキュラムを考えてくださいました。また、ハンズオン形式のコースが多かったのも魅力でした。「ハンズオンがある」と言われている研修でも、実際には座学が多い研修もある中で、実践型の内容で実施していただいたのがエンジニア気質に沿っていて、とても有意義な研修になったと思います。
カサレアル
嬉しいご意見ありがとうございます!様々な受講者様がいらっしゃるとどこに焦点を当てて研修内容を決めるかが難しいところだと思いますので、貴社にあった研修をご提案でき、とても嬉しく思います!
Sky(井上さん)
最初は、社内のセキュリティ面でハンズオンを実施する際の障壁が多く、実施できるか不安に思っておりましたが、環境面でもたくさん相談に乗っていただき、実施することができました。ありがとうございました!
カサレアルは、クラウドネイティブ時代に通用するITエンジニアの育成をお手伝いするため、「クラウドネイティブ道場」と題し、各種研修コースを提供しています。
その中からSkyには、下記3コースを2023年9月から2024年3月にかけて、計6回受講していただきました。
全体像から理解するクラウドネイティブ基礎
実際のクラウドサービス上でクラウドネイティブを段階的に導入していく方法を、随時ハンズオンを織り交ぜながら体験していきます。
※通常2日間のところ、今回は1日間に圧縮。
Terraform、Ansibleを使ったインフラストラクチャアズコード入門
TerraformとAnsibleを組み合わせることで、クラウドリソースの構築とリソース内部の設定を自動化することができます。クラウド環境の構成をコード化するための基礎体験を取得することができます。
アプリケーションエンジニアのためのKubernetes基礎
※2024年度より「Kubernetesにおける運用基本操作」に改訂
Kubernetesの基本的な運用操作、サービスメッシュやランタイム時のコンテナセキュリティについてもハンズオンを織り交ぜながら体験していきます。
カサレアル
カリキュラムの内容についてもご相談させていただきながら決定しましたが、特に良かった点などがございましたら教えてください!
Sky(井上さん)
やはりハンズオン形式がすごく良かったと感じました。座学だけで終了する研修ですと、どうしても集中力が切れてしまうと思うので・・
Sky(生島さん)
それと、「実際に活用している技術」を実践するハンズオン形式は、現場に則した内容で、とても身につくものが多かったと感じています!
カサレアル
ハンズオンを中心とした研修もカサレアルの強みの一つですので、受講いただいた皆様が実践に活かせているとのことでよかったです!コンテンツを開発した弊社メンバーにもぜひ伝えさせていただきます。
実際に受講していただいた感想を伺いました。
カサレアル
各回とも、業務で日常的にクラウドネイティブ関連技術に触れている方と、未経験の方とが混在した状態でしたが、弊社から見るとどの受講者様も大きな困りごとや躓きなく、研修に取り組んでいるように感じられました。
事務局のお立場で見た受講者様のご様子はいかがでしたか?
Sky(井上さん)
ハンズオンが中心の研修だったので全員手を動かしながら、集中して取り組めていました。研修後に行った社内アンケートでも、「学んだ内容をすぐに業務に活かすことができそう!」という前向きな意見が多く、実務のイメージにつながっていたようで、実りの多い研修になったと感じています!
カサレアル
初めは特定部署の社員のみを対象とした研修でしたが、その後、受講対象者を全社に広げられましたよね。意思決定の早さが印象的ですが、技術研修に限らず「必要な物事は取り入れる」という文化が、貴社の中に根付いているのでしょうか?
Sky(岩本さん)
はい。「いいものはすぐに取り入れ、行動に移して広げていこう!」という社風があり、グループ会社との連携も早いです。そのためスピード感を持って決定していく文化が根付いていると思います。
Sky(生島さん)
弊社には「ALL Sky」という文化があります。これは「何事に対しても他人事と思わず、社員一人ひとりが当事者意識を持って、全員参加で業務に取り組む」というもので、常日頃の業務でも様々な面で「全員参加」を意識しています。「みんなで」というのが会社全体に染み渡っているので「良いものは共有する」「悪いものも共有し、助け合おう」という文化が染み渡っています。
カサレアル
貴社の意思決定の早さは、弊社社内でも話題になるほどでした!「ALL Sky」の文化が根付いているからこそ、良いものを共有するスピードが早いのですね。素晴らしいです・・
Sky(岩本さん)
また、弊社は若手を積極採用しているため、入社1〜5年目の母数が増えてまいりました。中堅社員は「ALL Sky」文化に基づいて若手社員向けに研修を実施してくれたり、自身もスキルシフトの希望があれば、関連する研修を受講しています。今回はSIメンバーや組み込み領域、クラウド領域のメンバーの受講が多かったのですが、SIへスキルシフトしていきたいというメンバーもいたので、若手社員のみならず、そういった中堅社員の背中も押すことができる機会になったと思います。
カサレアル
皆様のお力になれた研修になったようで安心いたしました。
各回とも、研修はオンラインでの実施でした。受講者様はみなさまPCカメラをオンにされた状態でご参加くださり、またご質問も積極的にしてくださったと、講師が喜んでおりました。
このような積極性も、人材育成の中で培われたものなのでしょうか?
Sky(井上さん)
基本的に、現場のメンバーから「こういう研修をやってほしい」という要望があって研修を実施しています。受講を強制しているわけではないので、研修にも精力的に参加していたと思います。
カサレアル
社員の声から研修を実現してくれる環境がある、そのことからも「ALL Sky」の文化や考え方が社内に染み渡っているのが伝わります。
貴社事務局のみなさまには、事前の環境確認テストなどフォローをいただき、誠にありがとうございます。受講者様の拠点が異なる中で、大きなトラブルなく実施できたのも、貴社のご協力があったからと思っております。
研修開始前の講師を含めたお打ち合わせや、両社間での綿密な状況共有もさせていただき、弊社は安心感を持っていましたが、貴社からカサレアル運営へのご感想もお聞かせください。
Sky(井上さん)
研修内容のご相談をさせていただく中で、メールベースでのやり取りが中心でしたが、素早く返信を頂けたので、困ったことや細かい相談がしやすく、とても安心できました。当日の運営についても講師の方の他にもサポートメンバーも入っていただいたので、両社運営同士でのやり取りもしやすかったです。
Sky(岩本さん)
技術側の要望も定期的なオンライン打ち合わせでヒアリングしていただきました。弊社の要望で2日間の研修を1日に変更していただいたり、受講者の特徴から、講義内容の削った方が良い部分、また追加した方が良い内容についても提案していただきました。
実施後に受講者へアンケートを取ってくださり、結果を分析して次の研修提案もしていただきました。社内でも評判が高かったため、そこから立て続けに他の研修も依頼することになりました。講師の方はもちろん、カサレアルの運営側のバックアップがとても助かりました。
受講者アンケートより
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今までの中で一番自分の興味があった部分が知れた研修でした。DockerやKubernetes周りはまだまだ理解を深めたいと感じているので、今後も研修を受ける+自主勉強を続けたいと思います。
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手を動かしながら学ぶことが出来て、理解が深まりました。また、資料が充実していて、演習を詰まらずに進めることが出来ました。
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概要の理解としては過去人生で受けた研修の中で断トツ1位の満足度です。特にDockerとKubernetesの理解がとても深まりました。仕組みを理解でき、今後に活かせそうだと感じました。
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DockerやKubernetesに興味はあるものの業務で扱うことがなかったため仕組みが理解できたことは大変有益でした。
カサレアル
受講者様からも高い評価をいただいたものと、実施後のアンケートから感じております。
研修内容について評価されたポイントや、過去実施された研修と比較して印象的だった点がございましたらお聞かせください。
Sky(井上さん)
一つはやはりハンズオン形式での研修内容がとてもよかったです。手を動かすだけではなく、実務を具体的にイメージできる研修を実施していただきました。また、過去に実施した外部研修ではテキストがPDFだったのですが、カサレアルは、常に最新情報を反映できるようにWeb上でテキストを展開されていて驚きました!
カサレアル
お客様にあったカリキュラムをご提案させていただくのは、弊社の強みです。講師が常に最新の技術や動向を追いかけ、「最新の正しい知識を習得していただきたい!」という想いのもと、テキストも更新していますので、その点に満足していただけて嬉しいです!
最後に今後の展望についてお伺いしました。
カサレアル
今後実現されたいことや、貴社として注力されたい分野はございますか?
Sky(岩本さん)
「システム開発をリードしていける企業になりたい」という想いがあります。そのためには、今後の技術の動向に常にアンテナを張りながら、冒頭でもお伝えした「提案型エンジニア」を育成し、クラウドに精通するためにより効率的な開発手法、運用、自動化のアーキテクチャの提案をしていける企業を目指していきたいです。
過去の技術にとらわれずに、モダンな技術研修にタッグを組んでくれているカサレアルはとてもいいパートナーだと思っているので、今後もさらにスキルの底上げをしていきたいと思っています。よろしくお願いいたします!
インタビューでは、「提案型エンジニア」「ALL Sky」というSky様の社風を表しているキーワードが心に残りました。インタビューにご協力いただいた、岩本様、生島様、井上様、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
Sky株式会社
設立:1985年3月2日
資本金:10億円
売上高:1,049.3億円 (2024年3月期)
社員数:3,791名 (2024年7月1日現在) ※グループ全体