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【STANDARD主催/オンラインセミナー】『守りのITから攻めのITへ』DX(デジタル変革)を実現させる人材育成とは?

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【STANDARD主催/オンラインセミナー】『守りのITから攻めのITへ』DX(デジタル変革)を実現させる人材育成とは?

DX人材育成をテーマにしたSTANDARD主催セミナーに登壇いたしました!

AI・DX人材の育成に強みを持つ株式会社STANDARD主催のセミナーに、

ラーニングサービス営業課 課長の小林が登壇させていただきました。


経済産業省がDXレポートで指摘する「2025年の崖」に対し、

具体的な対応策が取れていないというのが現状です。

また多くの企業でIT予算のほとんどを「守りのIT」へ充てており、

「攻めのIT」に踏み込めないという課題もあります。


本セミナーでは、「守りのIT」への取り組みによって、

「攻めのIT」への第一歩を踏み出す、その秘訣 をお伝えしました。


株式会社カサレアル 講演

守りのITで2025年の崖を乗り越えられる⼈材を育成しよう

DXには“攻めのIT”と“守りのIT”がありますが、“守りのIT”への課題解決を前向きに取り組めるよう
課題の整理やカサレアルでご支援している例をご紹介いたします。


株式会社STANDARD 講演

攻めのIT投資でDXを実現するプロセスと人材育成方法

どの企業も新たな事業やサービスに関する“攻めのIT”への投資を増やしており、

今の投資が将来のマーケットにつながってきます。
そこで、今取り組むべき“攻めのIT”と人材育成についてご紹介いたします。

日程詳細

  • 開催日程
    2020年7月7日
  • 時間
    11時00分~12時00分 <受付開始:10時45分>
  • 会場
    オンライン
  • 参加費
    無料
  • 対象者
    ・情報システム部のご担当の方
    ・デジタルトランスフォーメーション(DX)推進ご担当の方
    ・現場で実際にDXプロジェクトに携わっている方
    ・経営者の方

講演者

写真:小林 将敏
株式会社カサレアル 営業部 ラーニングサービス営業課 課長
小林 将敏
写真:鶴岡 友也
株式会社STANDARD 代表取締役CTO
鶴岡 友也

実施報告

守りのITで2025年の崖を乗り越えられる⼈材を育成しよう(カサレアル 小林)

<アジェンダ>
1.DXのおさらい/2025年の崖
2.「守りのIT」を取り巻く課題
3.モダナイゼーションとクラウドマイグレーション
4.これからの「守りのIT」で必要なもの

◇DXのおさらい/2025年の崖
まずはDXのおさらいとして、DX推進ガイドラインでの定義をご提示しながら、ご説明いたしました。
デジタル技術は目的、用途によりに分けられるかと思います。AIやIoT、ビックデータを利用したIT利活用といった「攻めのIT」と、業務効率化やコスト刺す減のためのシステム化といった「守りのIT」です。

現在、多くの国内企業において、IT予算はほぼ保守案件に充てられています。
このような現状の中、ユーザー企業にとってはデータ活用不足や、データ紛失・流出リスクの高まり、ベンダー企業にとっては最先端デジタル技術を担う人材確保や、受託型業務からの脱却に対する課題など、放置シナリオが懸念されます。
シナリオを放置してしまった場合に陥るのが、「2025年の崖」と言われています。この崖を乗り越えるには、システム刷新を集中的に推進する必要があるとお伝えしました。

◇「守りのIT」を取り巻く課題
「守りのIT」を取り巻く課題として、”技術面”・”コスト面”・”体制面”の三項目があるかと思います。今回はこの中で”技術面”と”コスト面”にフォーカスしてお話しました。
まず技術面については、古いレガシー技術が使われていたり、独自技術を使用したアプリケーションの存在していたり、他システムとのデータ連携が想定されていないといったことがあげられます。
一方、コスト面においては、ハードウェアの老朽化やメンテナンスコストがあげられます。

◇モダナイゼーションとクラウドマイグレーション
この課題を切り抜けるキーワードとして、モダナイゼーションとクラウドマイグレーションをお話しました。
古いアーキテクチャの課題としてモノシリックな設計や、開発効率の悪さがありますが、アーキテクチャを新しく(モダナイゼーション)することで、マイクロサービスアーキテクチャの利用や、開発効率の高まりに繋がります。
また、オンプレミスからクラウドへの移行(クラウドマイグレーション)をすることで、ハードウェア老朽化との決別や、拡張性の向上を図ることができ、運用コストの削減が可能です。

しかしクラウドに移行するだけではメリットは小さく、モダナイゼーションと合わせ、必要なものからクラウド移行していくこと、そして移行後のクラウドネイティブを検討することが必要となります。

◇これからの守りのITに必要なもの
最後に、RESTful Webサービスやクラウドネイティブ、アジャイル手法など、これからの守りのITで必要なものについてお話しました。
開発技術、開発環境、開発手法それぞれの観点から必要な技術、手法があげられますが、これらは「攻めのIT」においても必要となってきます。

カサレアルではそれらの技術、手法修得の支援として、アプリ開発エンジニア向けのクラウドネイティブ人材の育成や、アプリケーションアーキテクチャのモダナイズ、PoC開発技術支援を行っています。
「攻めのIT」への予算が取れない場合でも、守りのITを放置せずに取り組み、「攻めのIT」に必須となるスキルや経験を身に付けることは可能です。
効率的に技術修得をする手段として、カサレアルへの研修委託をご活用いただければ幸いです。

攻めのIT投資でDXを実現するプロセスと人材育成方法(STANDARD 鶴岡氏)

<アジェンダ>
1.DXとは何なのか
2.どんなスキルが求められのか
3.どのように人材を育成していくのか

◇DXとは何なのか
STANDARDでは、DXのことを「デジタル技術を活用して顧客に付加価値を与えられる組織・文化を作り続けること」と定義されています。
お客様に喜んでいただく手段として、デジタル技術を活用することで、より効果的、効率的に喜んでいただく(付加価値を提供する)ことが可能です。
これについて、コスト削減や利益率の改善といった「業務効率化」と、売り上げの向上やイノベーションといった「提供価値の向上」、二つの要素を挙げて説明されました。

はじめに業務効率化の具体的なお話として、”無理(能力以上に負荷がかかる状態)”・”無駄(能力に対し負荷が下回った状態)”・”ムラ(業務の標準化されていない状態)”の三つを減らすこととお伝えしていました。
業務フローチャートの作成や自動化、成果の可視化など、デジタル技術を活用して、”無理”・”無駄”・”ムラ”を減らしていくことが、DXの第一歩です。

次に付加価値を向上される具体的なお話として、三つのパターンをお伝えしていました。
一つ目は、お客様の悩みを正しくとらえて改善していくパターン、二つ目は、自社だけが提供できる価値を磨くパターン、そして三つめは、新サービスの開発により既存事業だけでは満たせない顧客の課題を解決するパターンです。
顧客データベースの管理や差別化、期待値調整など、デジタル技術を活用して、付加価値を提供することもDXの第一歩となります。

先にDXの定義として「付加価値を与えられる組織・文化を作り続けること」と述べましたが、組織文化を作り続けることの真意とは、人・組織への投資なしにDXが成功する環境は作れない、ということだと鶴岡氏は言います。
スキルや能力、組織や制度の環境、アジャイル的なマインドセットの三層を変えていくことが人・組織の変革に繋がります。

DXとは一過性の取り組みだ、と思われる方も多いですが、DXとは継続的な取り組みである必要があります。
社会の変化速度がデジタル化によって加速している現代において、必然的に顧客のニーズや課題が変化していき、商品・サービスも変えていく必要があります。
すなわち継続的に課題を見出し続ける必要性があり、そのためにデジタル技術を最大限に活用するDXが必要になるのだと述べていました。

◇どんなスキルが求められのか
DX/AIプロジェクトの全体象を見ると、構想からアイディア企画、人・組織設計、PoC・開発といった4つのフェーズに分けられ、各フェーズ内でいくつかのステップを踏んで進めていくかと思います。

プロジェクトでよく起きる課題は大きく三つに分けられる、と鶴岡氏は言います。
一つ目はアイディアの質(課題が発見できない、収益に繋がらない等)、二つ目は人を巻き込むことの難しさ(全社ゴトの取り組みにならない、前提知識のズレ等)、三つ目はPoCマネジメント(要件定義の仕方がわからない、ビジネス適用・運用に繋げられない等)です。
これら三つの課題を解決することで、DX/AIプロジェクトの失敗はなくなるとお伝えしていました。

課題を解決するためには、解決すべき課題を見つけるスキル、シンプルな課題を構築するスキル、運用に載せるビジネス適応スキルが必要だとお話ししていました。
それぞれのスキルを一人が担うのではなく、マネージャーはプロジェクト全体の管理、メンバーは解決すべき課題の定義とビジネス適応、エンジニアは解決策の構築とビジネス適応、という役割分担が重要なポイントになります。
チーム内で役割分担し、補完し合いながらプロジェクトを進めることが有効です。
また役割分担について、組織内で認識合わせすることも重要であると述べていました。

◇どのように人材を育成していくのか
ここでは、STANDARDの三つの講座をご紹介しました。
STANDARDでは「AIリテラシー講座」・「AIエンジニアリング講座」・「AIマネジメント講座」と、メンバー・エンジニア・マネジメントそれぞれに適した講座を用意しています。
セミナーでは、各講座について導入事例もご紹介いたしました。
講座の詳細はSTANDARDのホームページに掲載されておりますので、ぜひご覧ください。

ご質問もいただきました!

セミナーでいただいたご質問をご紹介いたします。

Q1. 行政関係だと投資資金に限界がある場合、公務員等の準拠するセキュリティ水準相当までしか努力しない場合がある。
DXのあおりを受けてAIリテラシーはどこまでが最低限必須となりえるか?
A1. 鶴岡氏:
AI・デジタル技術がどのようなもので、何ができるのかという事例を理解したうえで、どのように適応していくかを理解していくのが最低限重要な部分ではないか。
DXに直接的に関わっていないメンバーにとって、DXでやろうとしていることが何なのかを理解することで、「担当者が何をしたいのか」を理解できる。
Q2. 2025年の崖の重要性は理解しているが、緊急度が高まり切っていない。
最初の一歩を踏み出すためにしたほうがいいことはあるか?
A2. 小林:
知らないことを提案することは困難のため、例えばベンダーからすると、お客様に「今のままのアプリケーションでは良くない」といった提案ができなくなってしまう。
そういった意味で緊急度を感じられる。
最低限のリテラシーを持つことで、重要性を正しく知り、社内でどう取り組んでいくかを話し合えると良い。
Q3. ITリテラシーが低くてもSTANDARDのAIリテラシー講座は受講可能?
A3. 鶴岡氏:
どんな方でも受講可能。
理解に少し時間がかかる可能性もあるが、eラーニングでいつでも学習可能なので、問題ないかと思われる。
Q4. ジェネラリスト検定について、位置づけとしてどうお考えか。
先日受験したが、試験内容がテキストと乖離している等、まだ一定していないと思う。
部内の育成上で取り入れるべきか迷っている。
A4. 鶴岡氏:
ジェネラリスト検定に出てくるような、技術の詳しい部分までを各メンバーが知っている必要はない。
社員にリテラシーを身に付ける、もしくはプロジェクトを推進させるメンバーを育てたいという目的であればジェネラリスト検定も良いかと思う。