HashiCorp 鏑木様より”HashiCorpが提唱する新たなクラウドの運用モデルと、その導入にあたるチャレンジ”をテーマにお話いただきました。
HashiCorpは2012年の設立後、クラウド環境の導入・運用管理・自動化のカテゴリで、世界のエンタープライズ企業から支持されている製品をリリースされています。
クラウド環境へのアプリケーションの載せ替えや、クラウド環境でのアプリケーションの開発においては、様々なチャレンジが発生します。
このチャレンジに対してHashiCorpの各製品がもつ共通の強みは、マルチクラウドでどの環境でも動かすことができる点や、多くのクラウド・プラットフォームの差異を吸収し、構築・運用・自動化を実現できる点にあります。
【Zoom開催】HashiCorp × カサレアル = ∞
ここから生まれる新たなバリュー
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ここから生まれる新たなバリュー
カサレアル、HashiCorpとトレーニングパートナー契約を締結
今回の契約締結によって、これまで両社それぞれでお付き合いをさせていただいておりました企業様が、
どのようなサービスを受けることができるのか、両社をどのように活用できるのか、
また両社は今後どのような相乗効果を図ろうとしているのかなど、担当者を交えて詳しく説明させていただきます。
►「トレーニングパートナー契約締結」のプレスリリースはこちらから
►「Terraform 101 認定トレーニング」受講のお申込みはこちらから
HashiCorpによる新たなクラウド運用モデルとチャレンジ
HashiCorpのツール群を利用したマルチクラウド環境の運用モデルと、
その実装に至るまでにどのようなチャレンジがあるか、どのように乗り越えていくべきかをご紹介します。
⧉ 講演者
HashiCorp Japan/鏑木 崇之様
これまで一貫して外資系ソフトウェアベンダーの製品導入のソリューションアークテクトとして活動。
HashiCorp製品の他にこれまでJavaアプリケーションサーバやクラウドネイティブプラットフォームから
自動化ツール、CD/CIツールなど幅広く担当。
カサレアルが考えるクラウドネイティブ時代の人材育成
カサレアルの『クラウドネイティブ推進支援サービス』では、
数々のプロジェクトにおいて、お客様と一緒にシステム構築に取り組んでまいりました。
そして広範囲の知識・経験が求められるクラウドネイティブの技術取得に、
多くのお客様が共通して「どこから手を付けて良いかわからない」といった課題を持たれることに気付きました。
カサレアルでは、このようなクラウドネイティブ実践の鍵を"実際に手を動かしながら全体像を掴むこと"と
考えており、本Webinarでは現場での経験に基づいてカサレアルが考えるエンジニア育成や良いチームのあり方を、
紹介させていただきます。
また今回、Terraformのコース提供をお手伝いさせていただくことになりました。
国内初のHashiCorp社認定トレーニングとなりますので意気込みも少しお話しさせていただきます。
⧉ 講演者
株式会社カサレアル/植草 克友
システム開発現場から、いつの間にかテスト自動化を中心とした開発基盤・開発環境の設計・構築および
関連するプロセス改善に活動の中心を移しながら、これまで多数のプロジェクトに参加。
現在では、クラウドネイティブ関連技術も加えたシステム開発環境および運用環境に関連する業務で活動中。
■視聴方法
動画視聴方法は、お申し込みいただいた方へのみご案内させていただきます。
お申し込み後、ご案内メールが届かない方はお手数ですがお問い合わせください。
■ご注意
・本セミナーのお申込受付が完了したお客様の個人情報(会社名、氏名、メールアドレス)は、
共催企業であるHashiCorp社に提供致します。
本提供についてご同意の上お申込みください。
・Wi-Fi環境など高速通信が可能な電波の良い所でご視聴ください。
Zoomのシステム要件について、より詳細な情報は、こちらをご参照ください。
・申込フォームにご登録いただいたメールアドレスでZoomに登録させていただきます。
Zoom参加可能なメールアドレスでお申し込みください。
日程詳細
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- 開催日程
- 2020年10月29日
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- 時間
- 14時00分~15時00分 <受付開始:13時55分>
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- 会場
- オンライン配信
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- 定員
- 100名
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- 参加費
- 無料(事前登録制)
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- 対象者
- ・これまで両社それぞれでお付き合いをさせていただいておりました企業様
・HashiCorp認定トレーニングについて詳しく知りたい方
・カサレアルの教育研修について詳しく知りたい方
講演者
- Sr. Solutions Engineer, HashiCorp Japan
- 鏑木 崇之
- 株式会社カサレアル 技術部 次長
- 植草 克友
実施報告
本Webinarでは、カサレアルとHashiCorpがトレーニングパートナー契約を締結したことにより、両社が今後どのように関係企業様のビジネスへ貢献していけるかをお伝えしていたしました。
HashiCorpによる新たなCloud運用モデルとその導入へのチャレンジ
クラウドを利用して自社サービスを導入運用する際に、HashiCorp製品のTerraformとVaultが利用されるケースは増加しています。
◆◆Terraform
Terraformは、Infrastructure as Codeでクラウド環境を構築できる製品です。
安全にクラウド環境を繰り返し構築することを実現できるため、大規模なインフラの構築運用に携わるエンジニアにとって必要不可欠な製品の一つになっています。
◆◆Vault
クラウドサービスを利用するエンタープライズ企業にとって、ユーザのシークレット(パスワード)の管理運用の複雑さが課題でした。
Vaultは、シークレットの管理運用の複雑さを解決しシンプルに対応することが可能です。
そのため、米国の多くの有名企業でVaultが導入されている実績があります。
Webinarでは、HashiCorpが提供しているエンタープライズ企業向けのクラウド製品(Nomad、Consul)についてもご紹介いただきました。
2020年10月には新製品(Waypoint、Boundary)がリリースされ、ますます注目度が高くなっています。
HashiCorp製品を使用してクラウド環境を構築運用するためには、HashiCorp製品を扱えるエンジニアが必要になります。
例えばTerraformとクラウドベンダー各社のインフラアズコードサービスを比較すると、Terraformはシンプルなコードで構成することができる点で優位にあります。
しかしそれでも、Terraformの設定や構成、ツールやコマンドなどを理解し使いこなすためのスキルと習得するための学習コストが必要になります。
日本でのHashiCorp製品のスキルを持つエンジニアの育成需要に応えるため、2020年9月にHashiCorpはカサレアルをトレーニングパートナーとして契約締結しました。
”Terraform 101:初級-Terraformを使ったモダンな環境構築-”をはじめ、今後HashiCorpの公式トレーニングコースをカサレアルが実施してまいります!
カサレアルが考えるクラウドネイティブ時代の人材育成
カサレアル 植草からは、”カサレアルが考える、クラウドネイティブ時代のエンジニア育成や良いチームのあり方”をお伝えしました。
”Dev(Sec)Ops”の概念が誕生して以降、企業の情報システムを支える組織に変化が生じ、これまでよりも”基盤構築”・”アプリ開発”・”運用”・”セキュリティ”それぞれがさらに連携し合う事が求められています 。
カサレアルでは以前、基盤構築に向けた環境構築支援や、アプリ開発に向けたテスト自動化支援など、個別の業務ごとに改善支援サービスを行っておりました。
しかし個別に改善を行っても、DevOpsとしての次のステップが見えてこないという課題に気付き、クラウドネイティブ推進支援サービスを提供させていただくようになりました。
広範囲の知識・経験が求められるクラウドネイティブを学ぼうとした際、「手の付けどころが分からない」「ツールをどのように組み合わせに悩む」といった問題が生じることは多くあります。
これに対しカサレアルが提唱するアプローチは「一連の基本手順を自身で実践し、全体像のイメージを掴む」ことです。掴んだイメージを足場にし、より効果的な学習や実践的なスキルの習得が目指せると考えています。
「一連の基本手順を自身で実践し、全体像のイメージを掴む」ための手助けとして、クラウドネイティブ道場をご活用いただければ幸いです。
相互Q&A
最後に鏑木様、植草による相互Q&Aをしましたので、ご紹介いたします。
Q1. | (植草)クラウドネイティブを推進していく中で、まず苦労するテーマの一つとしてプロビジョニングがあるかと思う。
Terraformを導入している企業は、どのような企業が多いか。 |
A1. | (鏑木様)OSSについては月間何万ダウンロードもされるほど、多くの企業様に導入いただいており、例えばゲーム系やWeb系、日本のSIer等が挙げられる。
一方エンタープライズに関しては、ゲーム系やWeb系がいち早く導入されており、最近では自動車メーカーや通信系の会社へも導入が広がっている。 大規模なチームのコラボレーションやサポートが必要な場合は、エンタープライズが良い選択肢となる。 |
Q2. | (鏑木様)Terraformのエンタープライズの機能については積極的にサポートしているが、OSSのご質問を受けることも多々ある。
例えば勉強の仕方や、モジュールやワークスペースの分け方など。 いただくご質問全てをケアするのが難しい、という際にオススメの方法があれば知りたい。 |
A2. | (植草)OSSのツールに関して、基本的にエンジニアの方が独学で学ばれることが多いかと思う。
独学で賄えない点については、体系的な学習が必要である。 インプットとアウトプットをバランスよく行うことで学習効率が上がると思うので、コミュニティなどへの参加も良いのではないか。 |